坂野家住宅書院1棟
指定番号
第54号
指定年月日
平成18年12月22日
所在地
大生郷町2037番地
国指定重要文化財「坂野家住宅主屋」の離れとして造られた建物で、もともとは明治25(1892)年刊行の『大日本博覧図』に描かれた茅葺(かやぶき)平家建の離れがあり、現存する書院は棟札にある大正9(1920)年に建替えられたものである。
寄棟造(よせむねづくり)、桟瓦葺(さんがわらぶき)、2階建、桁行(けたゆき)13.029メートル、梁間(はりま)6.969メートル。伝統的な技法によって建てられ、床の間を設けるなど客間としての体裁が良く整えられている中に、ガラス建具やテント生地の巻上げ日除けといった、新しい技術も取り入れられており、大正期の貴重な建築例といえる。