高札台(こうさつだい)1基
指定番号
第37号
指定年月日
平成2年1月8日
所在地
崎房838番地5
江戸時代、法度(はっと)・掟書(おきてがき)などを記し、交通の多い市場、辻などに掲げた板札を高札といい、高札を掲げた場所を高札台(高札場)という。高札台は村の名主宅前など目立つところにも設けられ、高札によって、幕府は村人を厳しく取り締まった。
崎房(さきぶさ)の高札台は、江戸時代末期に奉行所の指示書に基づいて建てられた。盛土の基礎上に建ち、高さ2.5m、正面屋根幅3.6メートルで、四方は高札を守るため、角材の玉垣で囲われ、崎房村の名主を務めた秋葉家に遺されている。秋葉家は、享保10(1725)年に始まる飯沼新田開発で、当主三太夫が地元の責任者である「頭取」に任ぜられるなど、この地方の有力な名主であったことが伺われる。