八幡神社本殿(はちまんじんじゃほんでん)1棟
指定番号
第19号
指定年月日
昭和59年3月15日
所在地
水海道橋本町3329番地
八幡神社は、戦国時代に当地の城主田村弾正の守護神として祀られていたが、天正5(1577)年に戦死した後、次第に荒廃し、水海道村名主秋葉権左衛門や村民五木田弥次兵衛が再興のため奔走し、延宝5(1677)年に御城(字八幡畑)から現在の地に移して祀ったと伝えられる。
一間社流造(いっけんしゃながれづくり)、柿葺(こけらぶき)で、棟札より延宝5年の造営と知られる。幕末か明治初期に建てられたと思われる覆屋(おおいや)に納められたため、比較的良く保存されており、龍の丸彫、天岩戸(あめのいわと)神話図、唐風の人物図、脇障子上の牡丹(ぼたん)などの彫刻はいずれも粋を凝らした見事なものである。昭和30(1955)年には、彩色の手直しや基礎を1メートル程あげる修理が行われた。桁行1.8メートル、梁間1.6メートル。