一言主神社本殿(ひとことぬしじんじゃほんでん)1棟
指定番号
第18号
指定年月日
昭和59年3月15日
所在地
大塚戸町875番地
一言主神社は、大同4(809)年に大和国葛上郡葛城の一言主神(ひとことぬしのかみ)を迎え鎮斎したと伝えられる。
建築年代は「元禄十三年正月十三日遷宮」と記された棟札(むなふだ)より明らかであるが、社伝によれば、長禄3(1459)年に下総国守谷城主相馬弾正胤広が社殿を再建したとされ、その後の焼失、再建の記録は残っていない。元禄13(1700)年には大修理が行われたと記録されているが、蟇股(かえるまた)・海老虹梁(えびこうりょう)・頭貫木鼻に不相応な雄大な気風と古様が示されていることから、旧本殿を手本にしつつ、新材を用いて再建されたものと考えられるが、向拝の蟇股は旧材をそのまま使用した跡が残る。現存する本殿は一間社流造(いっけんしゃながれづくり)、檜皮葺(ひわだぶき)風の銅板葺で、茅葺であったものを昭和45(1970)年に改めている。桁行2.7メートル、梁間2.3メートル。