水海道天神社本殿(みつかいどうてんじんじゃほんでん)1棟
指定番号
第20号
指定年月日
昭和59年3月15日
所在地
水海道天満町2487番地
水海道天神社は、菅原道真を祭神とし、後村上天皇の御代(1339〜1368)に創始されたと伝えられる。水海道城主田村弾正一族の氏神として崇拝されてきたが、現存する本殿は永禄9(1566)年に当地の豪族の手により再建されたものという。
一間社流造(いっけんしゃながれづくり)、鉄板瓦棒葺(かわらぼうぶき)で、以前は茅葺(かやぶき)であったと推察される。木鼻・蟇股(かえるまた)・斗組(ますぐみ)・虹梁(こうりょう)などの絵模様繰形(えもようくりかた)、垂木(たるき)の形状などに安土桃山期の特色を示すとともに、各部材に残る彩色の跡など注目すべきものが多い。背面の羽目板の「虎と竹子」、脇障子の「流水と鳥」、長押(なげし)の輪違文様などが風蝕の差となって残り、往時の姿を偲ばせる。桁行1.85メートル、梁間1.6メートル。