木造薬師如来坐像(もくぞうやくしにょらいざぞう)1躯
指定番号
第47号
指定年月日
平成13年12月1日
所在地
大房93
本像は、大房(だいぼう)の東弘寺(とうこうじ)薬師堂に収められているもので、中世にこの地を治めていた豊田氏の守本尊であったと伝えられる。町史編さんの際の調査によって像内の銘文が見つかり、作者は確認できなかったものの、元亨元(1321)年に良俊という人物が中心となって造立されたことが判明した。その他に、文明18(1486)年、天文21(1552)年、承応2(1653)年の修理銘などが遺されていることは、この像の来歴を明らかにするとともに、歴史史料としても貴重である。ヒノキ材、寄木造、玉眼嵌入、像高70.2センチメートル。