鹿小路のタブノキ(かなこうじのたぶのき)1株
指定番号
第26号
指定年月日
昭和62年10月1日
所在地
内守谷町5449番地1
暖地の海岸に多い常緑の高木で、シイと共にわが国の照葉樹林(暖帯林)を構成する代表樹である。県南東部から県北海辺部には多く分布するが、県北部の山地や県西内陸部では稀となる。しかし、近隣の守谷市板戸井、当市菅生町中郷・大塚戸町遠久保・水海道天満町、坂東市矢作など利根川・菅生沼沿岸や低地にのぞむ台地辺縁には自生と思われる本種の成木が見られ、このタブノキが植栽であるとしても付近には自生樹があったと考えられる。材の用途も広く、とくに瘤を生じた根部は「タブの玉杢」と呼ばれ、工芸品材として珍重される。
分布上も関東平野内陸部でのほぼ限界に近い樹として貴重で、枝下ろしにより失われたが、かつては樹高も15メートルあり、枝張り20メートルの樹冠が見事であった。クスノキ科タブノキ属・胸高幹周450センチメートル。