はじめに
都市計画道路の都市計画決定をしてから長期間未着手(20年以上)となっている都市計画道路について,「茨城県都市計画道路再検討指針」に基づき,計画の必要性や事業の実現性を踏まえ,計画の「存続」または「廃止」の方向性を検討しました。
都市計画道路とは
都市計画道路とは,都市計画法の手続きを経て定められた道路のことで,都市の骨格を形成し,安全で安心な市民生活と機能的な都市活動を確保するための都市交通における基幹的な都市施設です。
都市計画道路の見直しの必要性について
都市計画道路の多くは,人口の増加や市街地の拡大が続く社会を前提として計画されてきましたが,近年の人口減少・少子高齢化社会の到来,集約型都市構造への転換,圏央道常総IC周辺の土地を活用したアグリサイエンスバレー常総では企業立地が進み,また道の駅常総の開業による新たな賑わいが創出され,都市構造や都市計画道路を取り巻く社会状況は大きく変化してきました。本市の将来都市像を踏まえた上で,総合的,一体的な視点から都市計画道路の状況を検証していくことが必要になっており,都市計画道路の見直しに着手しました。
常総市の都市計画道路再検討結果について
「茨城県都市計画道路再検討指針」に基づく評価や関係機関との協議を経て、再編道路網(案)を作成しました。
都市計画道路が廃止になるとどうなるの?
都市計画道路が廃止になると,住宅等を建築する際の建築物の階数や主要構造物に係る制限(都市計画法第53条)がなくなり,建築基準法等の基準に従った建物を自由に建築することが可能となります。これにより,対象路線の沿線地域の計画的な土地利用を促進するとともに,土地所有者の方への建築制限の負担もなくなります。なお,現在ある道路はなくならずにそのまま残ります。
今後について
市民との合意形成に努め,準備が整い次第,順次,都市計画法に基づく手続きを進めていきます。
なお,これからも社会情勢の変化などにより,都市計画道路に求められる機能が変化することも予想され,今後も定期的に都市計画道路の必要性を検証し,適時見直しを行ってまいります。