のろ流出孔栓(のろりゅうしゅつこうせん) 4個
指定番号
第15号
指定年月日
昭和58年3月1日
所在地
内守谷町3319番地
古代の鉄生産は、原料の砂鉄を木炭と交互に炉の中に入れて燃焼させ、ここに生じる一酸化炭素により酸化鉄を還元する、「踏鞴吹(たたらぶ)き」といわれる方法で行われた。製鉄の過程で、"のろ"と呼ばれる分離した非金属製のかすが炉の表面に溜まるので、除去するために流出孔を設ける。この流出孔を必要時まで塞いでおくものが「のろ流出孔栓」で、この栓を抜いてのろを除去すると溶鉱炉の中には鉄製品のもとになる「けら」が残るのである。
これらは、本郷西遺跡の中から出土したもので、製鉄遺跡の存在を示すとともに、当時の鉄生産の方法・状況を知るための貴重な資料である。長さ11〜20.5cm、重量500〜2400グラム。