常総市の飲料水は主に地下から汲み上げた水を使用しています。
しかし、汲み上げた水はそのまま飲むことはできません。下記の図の工程を経て、皆さまに安全で安心な飲料水をお届けしています。
(1)浄水場
水をつくる施設は大きく分けて浄水場と配水場に分類されます。
浄水場:汲み上げた水を、飲料に適した水にして市内に送る施設です。
配水場:飲料に適した水を供給してもらい、市内に送る施設です。
常総市では、3つの浄水場と1つの配水場が稼働しています。
(2)井戸
常総市では主に地下水を井戸で汲み上げて飲料水を作っており、井戸の深さは200から250メートルぐらいあります。市内には各所に13箇所の井戸があります。
(3)着水井
各井戸から浄水場に集まってきた水(原水)の水位と水量を安定させると同時に、原水に異常が無いかを確認する場所です。
(4)薬品貯留槽
原水を飲料に適した水にするために調整を行うのに必要な薬品を注入するための施設です。飲料水にするためには主に3つの薬品を使用します。
- 次亜塩素酸ナトリウム:原水中に含まれる菌を無くすために使用します。
- ポリ塩化アルミニウム(PAC):原水中の浮遊物等を除去するために使用します。
- PH調整剤:原水のPH値を一定にさせるために使用します。
(5)沈澱池
PACを使用して凝固した水中の浮遊物を沈めて、水中の汚れを取り除き、きれいな水を作る場所です。
(6)ろ過ポンプ
ろ過機に水を送るためのポンプです。
(7)ろ過機
沈澱池から送られた水をさらにきれいにするための場所です。ろ過機内の砂層を通すことで不純物が取り除かれ、よりきれいな水になります。
(8)配水池
飲料に適したきれいな水を貯めておく場所です。配水池から市内に向けて水道水を送り出します。
(9)茨城県企業局
常総市の水道水は井戸から汲み上げた水だけでは足りないので、茨城県企業局で浄水した水も合わせて使用しています。また、災害時等に浄水場の機能が停止した際には、企業局から水を送ってもらう役割も果たしています。