麻しんは,麻しんウイルスによる感染力が極めて強い感染症です。
令和7年度に入り,茨城県内で麻しんの発生報告が増えています。
麻しん(はしか)の予防に最も有効な方法は,麻しんワクチン(麻しん風しん混合ワクチン)の接種です。
麻しん(はしか)とは?
麻しんは,麻しんウイルスによって引き起こされる急性の全身感染症として知られています。
麻しんウイルスの感染経路は,空気感染,飛沫感染,接触感染で,ヒトからヒトへ感染が伝播し,その感染力は非常に強いと言われています。
免疫を持っていない人が感染すると,ほぼ100%発症し,一度感染して発症すると一生免疫が持続すると言われています。
- 症 状:発熱,発疹,咳,鼻水,目の充血など
- 感染経路:空気感染(飛沫核感染),飛沫感染,接触感染
- 潜伏期間:10~12日間(最大21日間)
- 治 療:特別な治療法はなく,対症療法
- 予防方法:ワクチン接種
麻しん(はしか)を予防するために
麻しん(はしか)の予防に最も有効な方法は、麻しんワクチン接種であり、麻しんワクチンを2回接種することで約99%が抗体(免疫)をもつことができるとされています。
- 母子手帳で麻しんワクチン接種歴を確認しましょう
- 麻しんワクチン接種歴がない場合や、接種歴不明の場合はワクチン接種を検討しましょう
麻しん(はしか)が疑われる症状が出現した場合は
発熱や発疹のある方と接触した1~2週間後や海外渡航後に,麻しんが疑われる症状が出現した場合には注意が必要です。麻しんは感染力が強いため,感染拡大を防ぐために下記へのご協力をお願いします。
- 医療機関を受診する際は,事前に医療機関に連絡のうえ受診ください
- 受診の際は、周囲の感染拡大を防止するためにマスクを着用し、公共交通機関の利用は避けてください
参考