木版画(もくはんが)
指定番号 第50号
指定年月日 平成17年3月1日
所在地 本石下85番地
保持者 吉田秀男
常総市でも伝承されている彫り師の技術で生み出された版木を、作品として仕上げるのが摺り師の技術である。保持者の吉田氏は、摺り師渡辺義明氏(彫り師渡辺和夫氏の父)に昭和27(1952)年に弟子入りし、義明氏亡き後も渡辺氏のもとで摺りを行っている。浮世絵の色は、パターンが決まっているので20回くらい摺ると作品が完成するが、最近は多彩な現代作家の作品も扱うため、150回くらい摺ることもあるという。彫り師同様、作品に名前の出ることは稀であるが、伝統的な美術作品を支える貴重な技術である。