菅生城址(すがおじょうし)
指定番号
第56号
指定年月日
平成21年10月23日
所在地
常総市菅生町2396番地ほか
菅生城は築城、廃城の時期や城主として文献に表れる菅生越前守胤貞の出自など明らかになっていないこともあるが、永禄3(1560)年の横瀬能登守永氏らとの合戦や、天正5(1577)年の多賀谷氏の侵攻の様子が後世の文献等に記されており、室町時代から戦国時代にかけての情勢が部分的に遺されている。
城址については、土地改良事業に伴う発掘調査によって堀跡、土塁、土橋等の城跡に関連する遺構が確認されている。特に畝掘と呼ばれる北条氏の城に多く見られる堀の形状が確認されたことは、小田原の北条氏や守谷の相馬氏がこの城と関係していた可能性を示している。
土地改良事業から除外された本丸部については、現状のまま保存が図られており、一定の範囲で現状が良好に保存されている少ない城跡である。