常総のくらし

Story.01:佐々木 正子さん

Profile / 佐々木 正子さん

幼少期を北海道で過ごし、学生まで千葉県で過ごす。

その後は東京や埼玉で過ごし、災害ボランティアに参加したことをきっかけに常総市に移住。

市内にある「めんろじプリントSHOP」の代表。オリジナルTシャツを作ることができる。

アップサイクルのTシャツヤーン*や雑貨、古道具も販売。テーマは、「循環」。

⋆多様な理由から廃棄されているTシャツを活用して制作する編み糸。

めんろじ佐々木さん1
めんろじ佐々木さん2

 

製麺屋の跡地の路地で「めんろじ」。

この場所は、ちょうど10年前、2015年関東・東北豪雨による水害で被害を受けた。

佐々木さんが常総市に訪れるきっかけとなったのも、この水害だった。

 

10万枚の、泥だらけのTシャツが教えてくれた「つながり」

佐々木さんは、学生時代まで千葉県で育った。常総市のことは、水害で初めて知った。

Tシャツメーカーで働いていた経験を生かして、被災したプリント工場にボランティアへ。

「平日のボランティアが少ないと伺って、私が平日に来よう」

そこには、水没し、泥にまみれた10万枚以上のTシャツが山のように積み重なっていた。

「捨てなくてはいけない。どかさなくてはいけない。でも、捨てるだけでも多額の費用がかかってしまう。

だから、みんなで掘り起こして、洗って、乾かして、プリントして、売って。売ったお金で廃棄しました。」

プリントする機械もすべて水没してしまった。工場には、毎日、ボランティアの誰かが、全国から訪れていた。

 

大量の泥、立ち込める匂い、集まってくる虫たち。

早く片付けないとご近所にも迷惑がかかってしまうと気持ちが焦った。

毎日作業をしていると、「がんばってね」と優しく声をかけてもらい、ほっとした。その方も同じように被災していた。

 

「2年後にやっと全部捨てることができて、それでようやく終わったんだと感じました」

そして、佐々木さんは常総市へ移住した。

 

ようやく復旧に向けてスタートを切った。

壊れてしまった機械をなんとか修理しながら使い、営業を続けた。

 

さらに2年が経ち、市内の別の場所へ工場を移転。新しい機械を購入して、また1からがんばろうと思った。

2019年。水害からは4年が経過していた。

 

その直後、コロナが蔓延。あっという間に世界中に混乱が訪れた。

イベントで使用するTシャツを制作していたが、イベントが一斉になくなった。大口での注文が入らない。

 

―――  誰かのための1枚が作りたい。

ずっと思っていたことが、浮かぶ。

個人の方に向けて、お店を出したいと、想いが募っていった。

 

やがて想いがつながり、ここからまわりだす

2021年に、水害からそのままになっていた製麺屋を「人が集える場所にしたい」と4社が集まり、リノベーション。

その1つが、佐々木さんが代表を務める路面店「めんろじプリントSHOP」。

「自分だけのために作ってもらったデザインで、自分だけのための1枚にはとても価値がある。

その”たった一人”に届けたい。だから、できるだけ安価で、手の届く範囲で。そう思って、お店を始めました。

想いを乗せられるのがこのビジネスのいいところです。

 

 

 

製麺屋の跡地の路地で「めんろじ」。

プリントショップ、雑貨や古道具ショップ、シェアハウス、

転写作業所、木工作業所などが並ぶ小さな路地が

2022年3月にオープンを迎えた。

 

めんろじ佐々木さん7

子育ての「だめ」を減らしたい

佐々木さんは、ショップを経営しながら、子育てに励む「母」としての顔も持つ。

常総市に住む理由を「子どもに『だめ』を言う回数を減らしたかった。」と答えてくれた。

 

 

 

「自然が豊かで、のびのびできる環境かを考えて。

走っちゃだめ、静かにして、を言いたくなかった」。

移住前は、東京や埼玉を転々とし、

隣の人も知らない生活だったと佐々木さん。

水田ドローン

「今は、道で会ったら、『こんにちは』とあいさつをして、『風強いね~!』なんて会話をしたり。

地域の方は、私たちにも同じように接してくれる。もともと製麺所を営まれていた(めんろじの)大家さんは、

よく夕飯のおかずを作って持ってきてくれます。お母さんみたいです」。

「保育園からの帰り道、突然畑から声が聞こえて、『持ってきな』って獲れたてのほうれん草をいただいたり。

子どもが1人で歩いていたら、おばあさんが心配してついてきてくれたことも。

このまちでは、『誰かに興味を持ってもらえる』感覚が不思議とあたたかい。安心できます。

お店にも「何屋さん?」ってたくさんの方が来てくれました」。

 

休日は、子どもと一緒に農業を手伝いながら、過ごすことが多い。

「子どもにちゃんとしたものを食べさせたい思って、学び始めました。

将来の子どもたちにそういう土地を増やしたいという想いがあって、できることがあるならと」。

公園や図書館もお気に入りのスポット。

 

図書館2

 

 

 

 

 

 

(常総市立図書館/常総市水海道天満町1606)

働くを自分らしく

「あえて、『やりたい』って思うことをやめてみたんです」。

多くのお店が、来店しやすいように夜の時間帯や土日も営業している。

一方「めんろじプリントSHOP」は、午前10時から午後4時の営業で、土日はお休みが基本。連絡があれば、その時間にお店を開ける。

めんろじ佐々木さん6

「固定概念みたいなのを考えないようにしてます。

子どもが帰ってくる時間に帰りたい。土日は子どもと一緒に過ごしたい。父の介護もあり、時間がない。

自分ひとりがやりたいと思うことは、いつかできるようになったらやろうと考えて、将来の自分のために、とってあります。

自営業のいいところは、自分のペースで、

“自分らしく”働くことができること」。

 

 

 

常総市には、“無い”が多い。

隣のまちにはあるけど、このまちにはない。

「だから、その分、チャンスがある。

特徴のある“何か”が1つあれば、お客様が来てくれる」。

めんろじ佐々木さん4

輪が「つながる」

「めんろじ」のテーマは循環。

店内の床材は、節があって建築資材には使えないものを利用している。

アンティーク棚も、もともとは廃棄される予定だったもの。今は、商品がディスプレイされて、やわらかな日差しに照らされている。

「まず、知ってほしい、そして、それをつないでいく。そういうことをこの場所から始めたいな」。

循環は、ほかにも。

“ひとり”、また“ひとり”がつながって、輪ができる。

「そんな輪を大事にしていきたい」と優しく微笑んだ。

めんろじ佐々木さん3
めんろじ佐々木さん5

 

― another story ―  常総市ってこんなところ!

✓鬼怒川の土手から見える筑波山と空がとても好き。雲が毎日変わる様子を眺めながら、お店へ出勤しています!

✓野菜や果物が新鮮でおいしい!○○さんのトマト、○○さんのさつまいも、○○さんのブルーベリーと前に名前がつくくらい

生産者の方と近く、安心。季節も感じられる。

鬼怒川・サイクリングロードドローン

◆ SHOP INFO

 

 

めんろじプリントショップ

〒303-0003 茨城県常総市水海道橋本町3554

Tel :080-7849-6076

mail:menroji.print★gmail.com

(★を@に置き換えてください。)

LINE:@117ftweg

instagram:@menroji.upcycle

HP:https://markfix.jimdofree.com/

定休日:現在不定期営業中

instagramにてご確認お願いいたします。

めんろじ佐々木さん8

めんろじ佐々木さん9

 

 

佐々木さんのインタビューはパンフレットへ掲載しています。

◆常総市シティプロモーションパンフレットはこちらから

パンフレットバナー2

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〒303-8501 常総市水海道諏訪町3222-3

電話番号:0297-23-2111

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  • 【更新日】2026年1月15日
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