絹本著色 御廟天神画 1幅(けんぽんちゃくしょく ごびょうてんじんが)
指定番号
絵画第24号
指定年月日
昭和35年12月21日
所在地
大生郷町1234番地
菅原道真の墓所を表現したもので、古くから「御廟天神画」と称されている。宝珠(ほうじゅ)を中央に描き、左右上部に梅と松を配している。宝珠は上部に淡い朱が混じり、蓮弁の上に置かれ、松は鮮やかな群青色(ぐんじょういろ)を、梅は可憐な花と枝を覗かせている。
宝珠舎利塔(ほうじゅしゃりとう)は、本来、仏舎利(ぶっしゃり)を安置する骨塔をさすが、ここでは聖者道真の遺霊を仏舎利にみたて供養するという御霊信仰に根ざした構図を描いている。
制作年代は、宝珠の形態や画中に竹が描かれないなどの古式の様相が看られることなどから、室町時代のころと思われる。縦43.3センチメートル、横35.5センチメートル。