木造聖徳太子立像

木造聖徳太子立像

木造聖徳太子立像(もくぞうしょうとくたいしりゅうぞう)1躯

修理銘札3枚、彩色奉加帳

修理銘札3枚、彩色奉加帳 2冊

指定番号

彫第157号

指定年月日

平成19年11月16日

所在地

菅生町5028番地

袍(ほう)の上に袈裟を着け、柄香炉(えごうろ)を捧げる童子の姿をあらわしたこの像は、一般に「孝養(きょうよう)太子像」と呼ばれ、『聖徳太子伝暦』の用明天皇2年、太子16歳の条に見える、父用明帝の病気平癒を祈るさまをあらわしたものとされる。
真言宗無量寺に伝来するが、本像に関する伝承は伝わっていない。聖徳太子像は、開祖親鸞が深く帰依したことから、浄土真宗寺院に伝来することが多く、本像も着衣に真宗系の特徴を示すことから、もともとは真宗寺院の像として造られた可能性がある。ただし、14世紀初め以降、真宗系の像に定型化される左手に柄香炉、右手に笏(しゃく)をとる姿ではなく、両手に柄香炉を捧げる姿をとっていることは、これ以前に造られた像に通じるものがある。
本像は、平成11年の調査及び平成13年度の解体修理のよって、正安3(1301)年11月11日に、仏師法印祐弁(ゆうべん)によって造像されたことが胎内の墨書銘から判明した。また、胎内に納められた修理銘札と彩色奉加帳から、文明12(1480)、享禄2(1529)、延享4(1747)、寛政6(1794)年の4度にわたり彩色修理が行われたことが確認された。ヒノキ材寄木造りで、玉眼を嵌入(かんにゅう)する。頭、体は別材から造る。頭部、体幹部ともに前後に割矧(わりは)ぎ、内刳りを施す。頭髪部を除いて現状素地、頭髪部は黒塗り、唇朱彩。像高124.7センチメートル、髪際高119.6センチメートル。

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  • 【更新日】2015年3月19日
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