常総市復興計画
平成27年9月関東・東北豪雨では、鬼怒川、八間堀川の堤防決壊や溢水等により、市域の約3分の1が浸水しました。この水害は、尊い生命を奪い去るとともに、住宅、農業・商業・工業、交通網などに甚大な被害を及ぼし、未だ市民生活に深刻な影響を与えています。
水害前から課題となっていた人口の流出は、水害によってさらに加速され、また、被災地域においては企業等の撤退も見受けられます。
このような状況の中、市民の「常総に住み続けたい」「常総に戻りたい」という気持ちに応えるためには、被災者が一日も早く生活を再建し、水害前の生活を取り戻せるよう被災者支援と復旧に取り組むと同時に、災害に強く安心して住める、今まで以上に豊かで活気のあるまちとなるよう、オール常総で復興に取り組まなければなりません。
今回の水害は、本市として過去に類を見ない大災害であり、復興への道のりは決して平坦なものではありませんが、水害という逆境を好機に転じ、従来の本市の姿から大きく飛躍した「市民の笑顔と誇りに満ちたまち」を創生するため「常総市復興計画」を策定いたしました。
本計画では、復興のための4つの柱を掲げます。
この4つの柱ごとの基本姿勢に沿って、復興に向けた施策を展開します。
なお、具体的な施策リストについては、添付のPDFをご覧ください。
<復興の基本理念>
『川と向き合い、川とともに育ち、「住みたい」を大切にする常総』
<5年後に目指す姿>
- 市民の「きもち」
市民がみな、常総のまちを愛し、人を愛し、明るい未来をイメージしている。 - 市民の「くらし」
市民がみな、「川との共生」という原点に回帰し、常総だからこその日々の暮らしを堪能している。 - 市民の「まもり」
市民がみな、まさかに備え、いざという時に行動できる、常総ならではの「守り」の力を手にしている。 - 市民の「ほこり」
市民がみな、常総の「強み」を理解し、力をあわせてさらなる発展を目指している。
<復興のための4つの柱と基本姿勢>
◎「きもち」の柱
【基本姿勢】
~「住みたい」を大切にする~
- 常総に「住みたい」「住み続けたい」「戻りたい」という気持ちを大切にしたい。また、 全国から頂いた好意に感謝し、 その精神を継承しよう。
◎「くらし」の柱
【基本姿勢】
~川とともに暮らす~
- 水辺の安心と魅力を高めながら、川に学び川を楽しめるような、常総ならではの暮らしを実現しよう。
◎「まもり」の柱
【基本姿勢】
~みんなで災害に備える~
- 災害の経験を踏まえ、皆が協力して万が一の災害に備える。地域の守りを固めることで安心を手にしよう。
◎「ほこり」の柱
【基本姿勢】
~新拠点(常総インターチェンジ周辺)を形成し、農商工復興を推進する~
- 「農業用の耕作地比率はわが国トップクラス」、「海に面していない市区の中で、人口1人あたりの食料品製造業出荷額は日本一」、「圏央道インターチェンジ」、これらは、我々の誇り・強みです。水害によりダメージを受けた我が市の産業を再建再興し、市民の誇りを取り戻そう。
- 常総市復興計画 [PDF形式/3.3MB]
- (案)からの修正箇所 [PDF形式/35.23KB]