弘経寺扁額(ぐぎょうじへんがく)1面
指定番号
第5号
指定年月日
昭和56年12月10日
所在地
豊岡町甲1番地1
本堂外陣(げじん)と回廊境の正面鴨居(かもい)にかかる寺名を刻んだ扁額である。『弘経寺史』には「寛永六己七月、諸堂成就せしゆゑ、"弘経寺"といふ三字の横額、天樹公主筆を染させられし由にて同月十五日送らせらる」とあり、永く千姫直筆と伝えられてきた。
この扁額は漆塗・金箔を施した木製のもので、山門等にかかる通常の扁額に比較し意匠・技巧ともに優れる。額面右手には「源秀忠公御息女天樹院建立」とあり、また、左手に「寛永六年己巳七月十五日住持団連社照誉大和尚」とあるところから、江戸時代初期の製作と考えられる。縦74センチメートル、横103センチメートル。