二水会館(にすいかいかん)(旧水海道町役場[きゅうみつかいどうまちやくば])1棟
登録番号
第8-0003号
登録年月日
平成9年12月12日
所在地
水海道天満町1606
大正2(1913)年、現在の栄町字宝洞宿に水海道町役場庁舎として建てられた。表が洋風、裏が和風という二重構造は、接客としての洋館と生活の場としての和館を持つ明治期の邸宅や、応接間を洋室としその他は和室で構成される大正期の文化住宅等と同様である。外観は窓を上下2段に配し、間に胴蛇腹を廻して2階建風に造られているが、実際は平屋である。玄関ポーチにはキャノピーが付き、全体としては洋風の感じが良く出ているが、キャノピー柱の持ち送りなどに和風の線が見られ、伝統的技術を以って西洋風のスタイルを具現化させるといった、明治初期の擬洋風建築に通じるものがある。昭和59(1984)年に、市立図書館敷地内に移築され、保存・活用に努めている。