更新日:2016年8月8日

所信表明

(写真)神達市長所信表明演説

はじめに

 平成28年8月随時会議の開会に際し、私の市長就任後、初めて市政運営の所信の一端を申し述べる機会をいただき大変光栄に存じます。

 このたび、私は、先の市長選挙におきまして、多くの市民の皆様のご支持をいただき、常総市第5代の市長に就任することができました。

 私にとりまして、市政運営は初めてでございますが、これから常総市の市政運営をするに当たり、その基本方針、理念をまずお示ししたいと思います。

 私は8月3日に初登庁いたしましたが、登庁前から市政運営上の重点課題やその他の事務事業などについては、各担当からの説明や引継ぎを受け、大よその内容は把握したところですが、昨年9月の関東・東北豪雨災害からの復旧・復興がいまだ道半ばという中、その他にも数多くの課題を抱え、今後の常総市の礎を築いていくうえで、大変重要な時期に市政を任されたものと、その責任の重さを改めて実感しているところでございます。

市を取り巻く環境

 昨今の地方行政を取り巻く環境は、国の「国庫支出金等を見直すとともに、地方創生予算への重点化を行い、頑張る地方自治体を支援する算定を強化・推進するなど地方交付税制度の改革に取り組む」といった地方財政対策が進められる中、児童福祉や高齢者福祉などの扶助費の増加や、地方債の返還に充てる公債費と医療費や介護サービス費を中心とする社会保障費の増額などにより、地方自治体の財政事情は引き続き厳しい状況に置かれています。

 当市においても、昨年9月の豪雨災害の影響による人口減等の影響もあり、歳入面においては、市税が前年度と比較して8億円、経常的な財源である地方交付税が4億円の減少となっているほか、財政的なゆとりを示す指標である経常収支比率は85.2パーセントと一層の財政の硬直化が進んでおります。

 さらに、平成27年度末の市債の残高は、一般会計だけでも当初予算額をはるかに上回る310億円に達し、次世代に大きな負担を強いる状況となっております。

 今後、さらに厳しさの増していく財政状況のなかで、水害からの1日も早い復旧・復興への取り組みと、新たな活力ある常総市を創生していくには、時代の変化に対応しつつ、10年後20年後の時代を見据えた行政運営体制の確立と財政基盤の確立をするために、様々な知恵を結集し最小経費で最大効果を上げていかなければなりません。

 そのためには市職員一人一人のポテンシャルの向上、市役所全体の組織力の向上、市民の代表である議員の皆様をはじめ市民の皆様との協働、また経済界をはじめ様々な各種団体の皆様との連携など、常総市一体となって総力をあげた市政運営を進めていかなければならないと考えております。

市政に取り組む決意

 常総市は、昨年9月10日の関東・東北豪雨災害により、市域面積の約3分の1が被災するといった、甚大な大規模災害に見舞われました。

 水害から11カ月が過ぎようとしている現在の市の状況は、被災した公共施設や農地などをはじめ、インフラや社会基盤等については概ねの復旧が進捗しましたが、現在でも200名以上もの市民が、市外の国家公務員住宅や県営住宅をはじめ、民間アパート等での生活を余儀なくされている状況で、未だ生活再建や住宅再建といった部分の復旧や回復は道半ばです。

 私は、これから市政を担当するにあたり、先ずは、先の水害からの復旧・復興を最優先に考え、その中でも、被災されて自宅に戻りたくても戻ることのできない被災者の方々と一人ひとり対話させていただき、心に寄り添い、生の声に耳を傾け、スピード感を持って生活再建や自立支援、そして住宅再建の課題に先ず1番目に取り組んで参りますと共に、鬼怒川緊急対策プロジェクトをはじめ公共施設の復旧・復興に全力であたってまいります。

 二つ目として、先の災害を踏まえ、その教訓を活かして、防災先進自治体へと成長していきます。市内の各自治区に自主防災組織を発足させることを推進し、それぞれの地域において防災の意識と地域力の向上により、地域が自らの力で災害などへの対応が可能となるような地域力のあるまちづくりに取り組んでまいりたいと考えております。また、その地域防災力を行政としてしっかりとサポートしていくために、市職員に防災士を取得させると共に、市民の防災士の皆様とも連携をはかってまいりたいと思います。

 また、国土交通省はじめ国や茨城県、近隣自治体との連携も強化していくとともに、様々な企業団体の方々との防災協定を積極的に推進してまいります。

 そして三つ目に、子どもを産み、育てやすい環境整備に積極的に取り組んでいきます。結婚サポート、産婦人科の創設をはじめ医療体制の充実、先進幼児教育の推進、また預かり保育や放課後児童クラブの充実をはかります。そして通学路の安全性を全面的に見直し、その安全確保対策を積極的に努めていきます。

 さらにこれら3つの施策以外の取り組みとして、南米で咲く黄色い「イッペー」という花を、市内の公共施設等に植樹し、市内に多く在住するブラジル人との友好と交流、そして水害復興のシンボルとして「幸せの黄色い花、イッペー咲かそうプロジェクト」を推進してまいりたいと考えております。

市政運営の目標

 私は生まれ育ったこの常総市が大好きです。

 先の水害で被災されました市民の皆様に、一日も早く災害前の元の生活に戻れたと実感できるような復旧を実現させ、さらに、水害以前よりも地域活動が活発で、かつ、地域力のある安全で安心な災害に強いまちづくりを目指して、持てる力の全てを注ぎ市政運営に取り組んで参る所存であります。

 以上が、私が市政を担当するに当たっての現在の所信であります。また具体的な市政運営方針につきましては、新年度の事業計画と予算編成にあわせて、次の機会に申し述べさせていただきたいと思います。

 議員の皆様をはじめ、市民の皆様方そして職員の皆様の温かいご支援とご協力をお願い申し上げ、私の所信といたします。

平成28年8月8日
常総市長 神達 岳志