更新日:2018年10月19日

長塚節の生家

農民文学不朽の名作となった「土」の作者・長塚節 国生に残る生家

 文学の里、常総。短歌、俳句と節の精神は今も受け継がれる

(写真)長塚節生家

 

明治43年(1910)に朝日新聞に連載された小説「土」は、文豪・夏目漱石が絶賛し、後には「農民文学不朽の名作」と評価されています。作者の長塚節(ながつか たかし)は、明治12年(1879)、岡田郡国生村(旧石下町、現在の常総市国生)の豪農の長男として生まれています。

節は、3歳のころに小倉百人一首をそらんじ、神童といわれ、早くからその才能を発揮していました。また、父は県会議員を務めたほどの名士で家庭環境は恵まれていましたが、病弱であったため水戸中学(現在の水戸一高)に進学するも中退を余儀なくされました。病を癒すかたわら、そのすぐれた感受性から短歌に目覚め、正岡子規の門をたたきました。

子規のところでは、「馬酔木(あしび)」の編集同人として活躍する一方、伊藤左千夫とともに「アララギ」を創刊し、頭角をあらわしてきました。一方で、病気療養を兼ね、菅笠、草鞋という軽装で諸国を旅し、旧所、名跡を訪ねて歌を詠みました。万葉集の歌風を取り入れた節の歌は、自然を限りなく深い眼差しでとらえています。

歌人として名を成した節は、夏目漱石の推挙で小説「土」を発表し、作家としての名声も手に入れますが、歌同様そこにはやはり厳しい自然への洞察力とともに人間への深い愛情がいかんなく発揮されています。それは節を育んだ石下の風土と深く結びついているように思われます。

病魔に冒され、婚約を破棄した節は、諸国を歩き、遠く九州の地で、36歳という短い生涯を閉じました。節の精神はその小説や歌とともに受け継がれ、旧石下地区では生家近くの県道沿いなどに歌碑が残され、その生家は県の指定史跡となり、現在も多くの人が節を偲んで訪れています。

長塚節生家案内所 案内時間

長塚節生家案内所は平成28年10月1日より

毎週土・日・月曜日の御案内となります。

利用者の皆様にはご理解とご協力をお願いいたします。

案内時間は午前10時から午後4時までとなっております。

見学は無料です。

平成30年10月21日は臨時休館とさせていただきますのでご了承お願い致します

(写真)生家の庭

豪農ぶりをうかがわせる生家の庭

(写真)節の著書

節の著書

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